自転車は空気抵抗との戦い

ちょうどツールドフランスはタイムトライアル中。
世界のトッププロは50kmあまりの距離をAve.45〜48km/hで駆け抜けます。
一般人からするとあり得ないスピードですね。
ただ、我々素人でも、TTバイクやエアロポジション、ディスクホイール、TT専用スーツやヘルメットなどで、平均速度が4〜5kkm/hはふつうに上がるという話しを聞いたことがあります。
逆に言えば、脚力だけで、急にそれだけパワーを上げるのは無理。

TTにおいては、脚力はさることながら、機材やポジショニングなどの要素(ドーピングパワー)がかなり大きいようですね。
今日のTV解説でも、最近のTTバイクの機材面の進化がすごいとか。

ロードレースはアップダウンやコーナーの変化のあるステージが好みなので、以前はTTレース、TTバイクってあまり興味が無かったけど、トライアスロンをやり始めるとどうしても気になります。
初トライアスロンの昭和記念公園でも、やはりTTバイクは多かったですね。
さすがに本格的なTTバイクに乗っている人は速かった気がする。
まあ、こちらがブラケットポジションで乗っている時間帯が長かったので空力的に差があったのはたしかですが。

今日、ショップに行ったら、バイクラの8月号が置いてあった。
毎号買っているわけではないですが、
「速く走るための空気抵抗の常識」

e0265002_2343432.jpg

タイムリーだったので、タイトル見て即買いしました(笑)

内容を少し紹介しておくと・・・
「スピード2倍で空気抵抗は8倍!」
・平地30km/h走行では全抵抗の80%が空気抵抗
・時速35kmと38kmとではパワーの差が30%もある
・時速35kmで1時間巡航できる人でも、38kmだと10分持たない
・1kmの差がパワーで10%、持続時間で2倍の差になる

e0265002_236527.jpg

感覚的には分かっていたことですが、データで示されるとなるほどです。
ふだん平地無風の条件でも、30kmを越えると風の抵抗がだんだんと大きくなってくるのを感じます。
それが、35km、40kmとなると、さらに風の抵抗が大きくなり、前傾ポジションを取らないとツラくなる。

先日の昭和記念公園では20kmの距離(Garminの実測は20.9kmぐらい)をAve.34.6km/hでした。
ドラフティングありのルールでそれなりに出走台数があればAve.40km/hは狙えると思いますが、
ドラフティング無しのルールなので、次のランへの影響も考えるとこのぐらいがいい感じのペース。
もう少し頑張ればAve.36〜37km/hぐらいは行けると思いますが、あの時は初めてのコースだったし、ヘタレなスイムでかなり消耗してしまったのでリスクは負えなかった・・・
次回はスイムがもう少し余裕ができればチャレンジしてみようと思います。
仮にあとアベレージを1.5km/h上げると、タイムで4%ぐらい上がる計算。
前回は実走36分ぐらいだったので、34分台?
まあ、この程度の差なんてトランジションで簡単に変わってしまうので、そもそも前回12分も掛かってしまったトランジションを半分ぐらいに改善することの方が遥かに効果的ですが(笑)

ちなみに、バイクのトップの人は35分切っているんですね。
トランジションが5分としても、実走で30分を切っていて、Ave.40km/h以上出ていることになります。
単独ドラフティング無しでこの速度を維持できるのはすごい。もちろん、このレベルであれば、TTバイクでしっかりとしたポジションを出していることは間違いないと思いますが。
全部出し切れるTTなら単独Ave.40km/hオーバーで走れる人は少なからずいると思うけど、前後にスイムとランがあっての走りだからタフですね。

他には、
「コンパクトフォームにするだけで必要パワーが33%も減る!」
・時速40kmでの姿勢の違いと必要パワーの変化
  ハンドルのフラット部分→   +12%
   〃 ブラケット部分→   100%
   〃 下ハン(腕曲げ)→ −33%

e0265002_2353429.jpg

これはとても重要。
↑で「時速35kmと38kmとではパワーの差が30%もある」とありましたが、逆に言うと、
「フラット部分で時速35kmと下ハン(腕曲げ)の38kmとではパワーの差が3%しかない」
となる(あくまで単純計算ですが)。

言わずもがなですが、実力的に上の相手と競うためには
・相手の後ろにつく(もちろんドラフティングありのレース)
・下ハンの前傾姿勢でなるべく前影投影面積を減らす
・なるべく余分なパワーの消費を抑えて、前に出るタイミングを計る
のは必須。
あとは、気合いと根性(笑)

もうひとつ、似たような記事。
「教科書に載っている”空気抵抗”にまつわる話しは本当なのか?」
・TTバイク+エアロヘルメット +リラックス(フラット部分)ポジション→  +13%
・ロードバイク+ノーマルヘルメット+ウインドブレーカー→  +2%
・ロードバイク+ノーマルヘルメット+ブラケットポジション→  100%
・ロードバイク+ノーマルヘルメット+バックパック→  0%
・TTバイク+エアロヘルメット+エアロポジション→  −28%

e0265002_237825.jpg

やはり、エアロポジション(機材)でかなり違ってきますね。

さらに、もうひとつ。
「2台で走るときのドラフティング効果」
・ロードバイク+ノーマルヘルメット+後走者→  0%
・ロードバイク+ノーマルヘルメット+ブラケットポジション+単独走→  100%
・ロードバイク+ノーマルヘルメット+前走者→  −36%

e0265002_2373962.jpg

やはり、似たようなデータが出てますね。
ドラフティングでおよそ1/3ぐらいは空気抵抗が減らせる=パワーもセーブできる。

ロードレースでは当たり前に行われている集団でのドラフティング走。
これをやるかやらないか、集団内で走れるかどうかで、アベレージが数キロは違ってくる。
もちろん、疲労度や持続時間にも大きな差が出てくる。
プロのレースを見ていても良くわかる通り、集団内から千切れることは死を意味する(笑)

集団内にいるならともかく、単独だと35kmを超えてくると、下ハンじゃないと徐々に厳しくなってくる(もちろん個人差はあると思いますが)。でも、下ハンってポジションがきちんと出てないと走りづらいし、ペースが厳しい場合は、下ハンを維持すると呼吸が苦しくなる場合もある。

では、下ハンを長く続けられるようにしたらどうすれば良いか?
もちろん、ポジションがきちんと出ていることが前提ではありますが、

「バランスボールで“下ハンをモテる男”になる」〜体幹を鍛えてエアロの代名詞”下ハンドル”を長時間握る!
・10分ならモテるが、1時間モテません・・・モテない男は腰と腕がツッパる
・早くて2週間!即効性トレーニング
  腹筋、脚の筋肉、背筋と首の筋肉、お尻の筋肉

e0265002_238262.jpg

ということで、やはり体幹トレーニングが有効のようです。
ちょうど、うちにもバランスボールがあります。
いまはちょっと腰を痛めてしまっているので、治ったらやろうと思います。

最後に、ブリジストンアンカーの注目の若手、西園選手の記事。
今年の全日本TTチャンプになった秘訣が紹介されてます。

「全日本TTでは1%の空気抵抗の差が勝敗を分けていた」
「エアロ5、脚が5」

要するに、事前の準備、機材やポジションが重要で、勝因の半分を占めていると。
東大工学部卒の理論派だけに、空力の改善で1%の差(アドバンテージ)を生み出すことにこだわるあたりがすごい。
たった1%の空力の差でも、距離が増えるとそれなりのタイムの差になってくる。
彼は高校時代は無名で、大学の途中から急激に伸びて学生チャンプにまで登りつめた。
その頃から、科学的なトレーニングを重視して効率よく実力を高めていたという記事をどこかで見たことがあります。
彼の考え方やトレーニング方法、我々のような素人、体力が衰えて行くオヤジ世代には参考になる部分が少なからずありそうです(まったく同じことはもちろん無理だけど)。

彼は、選手として今後の海外での活躍はもちろんのこと、将来的に引退してからも、海外での実戦経験や理論に裏打ちされた近代的なトレーニング方法で若手選手の育成でも大きな足跡を残しそうな予感がします。

冬場の荒川CRは北風が壁のように襲ってくる。
今年はロードにDHバーを付けて走ってみようと思います。

↓↓↓自転車、ロードバイク、トライアスロン関係のBlogがたくさん
にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他スポーツブログ トライアスロンへ
にほんブログ村
Commented by harusion at 2012-07-23 11:46 x
バイクラの90ページにボクが写ってる記事がありますよ!
Commented by rintarou555 at 2012-07-23 22:40
harusionさん
ムムム・・・写真が小さくてわからない(笑)
Commented by yoshiharunagatomi at 2013-06-28 22:25 x
こんばんは(^-^)/
大会終わったのでこのタイミングでここにコメントを(気づかれるかな(^_^;))

バイクの空力が勝敗を分けるって言うのはまさにその通りだと思いました

レースでは見た感じで明らかに私より速そうなライダーたちを尻目に全つっぱして来ました

多分に空力で私のバイクポジションが優ってたからだと思います
(私、バイク初心者だと自負してますので脚では確実に周りより遅いはずなんです)

私はおそらくライディングポジションとTTヘルだけで巡航5km/h位ドーピングしてますね
by rintarou555 | 2012-07-21 23:11 | トレーニング | Comments(3)

50年間のカナヅチ人生を経て、トライアスロンに挑戦するへっぽこトライアスリートの備忘録的日記。


by りんたろう